国際SMSとは

国際SMSは、相手の携帯電話番号と国がわかれば手軽にメッセージをやり取りできるサービスです。 一般的なSMSと国際SMSの大きな違いは、海外とのやりとりが可能かどうかです。
一般的なSMSは国内でのサービスに限定しているのに対し、国際SMSは海外のさまざまな国や地域に対応しています。 国際SMSであれば、日本から海外の相手に送信、あるいは海外から日本の相手にも送信が可能です。
また、国内の主要キャリアや格安SIMでは、申し込みが不要なことに加えて月額料金は無料です。ただし、文字数に応じた送信料はかかります。
国際SMSを送信する方法

国際SMSを送信する際は、電話番号だけでなく送信先の国や地域のごとに国番号を付け加える必要があります。
ここでは、国際SMSを送信する方法や送信料などを詳しく解説します。
スマホ・携帯電話で送信する方法
多くのキャリアや格安SIMでは、国際SMSサービスを提供しています。どのキャリアで国際SMSを利用する場合でも、送信する方法は基本的に変わりません。
キャリアのスマホや携帯電話から国際SMSを送信する手順は次の通りです。
- 宛先を入力
- 本文を入力
- 送信
流れは一般的なSMSと同じですが、国際SMSの場合、宛先の入力項目が異なります。宛先に必要な入力項目は次の通りです。
- 010または+
- 国番号
- 相手先の携帯電話番号
宛先にはまず「010」または「+」、続いて国番号、相手先の携帯電話番号の順序で入力します。国番号は、どのキャリアでも同じものが使われています。例えばアメリカの場合は「1」、イタリアの場合は「39」です。
また、相手先の携帯電話番号が「0」から始まる場合は、「0」を除いて入力する必要があるので注意しましょう。
国際SMSの送信料
国内の主要キャリアでは国際SMSの利用にあたって、別途の申し込みや月額料金の支払いは不要です。しかし、送信料は別途かかります。
国際SMSの送信料は、文字数やキャリアごとに異なります。キャリアごとの対応文字数と送信料は次の通りです。
キャリア名 | 対応文字数 | 送信料(非課税) |
ドコモ | 全角1~670文字 | 1通あたり50円~500円 |
ソフトバンク | 全角1~670文字 | 1通あたり100円~1,000円 |
au | 全角1~70文字 | 1通あたり100円 |
楽天モバイル | 全角1~70文字 | 1通あたり100円 |
※機種により異なる
楽天モバイルの場合、Rakuten Linkアプリ同士で国際SMSをやり取りすると送信料が無料になります。 また、相手がRakuten Linkアプリを利用していない場合でも、アイルランドやオーストラリアなどの66の国や地域であれば送信料はかかりません。
海外から国際SMSを送信する方法

国際SMSは、どこからどこに送信するかで手順が異なります。日本から海外に送信する方法は、 先述した「スマホ・携帯電話で送信する方法」の通りです。ここでは、海外からSMSを送信する方法を解説します。
海外からのSMS送信方法
海外から日本または別の国や地域にSMSを送信する場合の手順は、次の通りです。
【海外から日本】
海外から日本の場合は、一般的なSMSの手順と同様に相手先の携帯電話番号のみで送信可能です。そのため、「010」や国番号などは一切必要ありません。
【海外から別の国や地域】
海外から別の国や地域の場合は、日本から海外と同様に次の項目の順序で宛先を入力する必要があります。
- 010または+
- 国番号
- 相手先の携帯電話番号
海外から送信する際の送信料と文字数
国際SMSのキャリアごとの対応文字数と送信料は次の通りです。
キャリア名 | 対応文字数 | 送信料 |
ドコモ | 全角1~670文字 | 1通あたり100円 |
ソフトバンク | 全角1~670文字 | 1通あたり100円 |
au | 全角1~70文字 | 1通あたり100円 |
楽天モバイル | 全角1~70文字 | 1通あたり100円 |
ソフトバンクとauでは最大670文字まで対応していますが、70文字を超える場合は134文字まで2通分、 それ以降は67文字ごとに1通分の送信料がかかります。
国際SMSを使用するメリット

国際SMSには、Eメールや通話にはないメリットがいくつかあります。ここでは、国際SMSを利用するメリット3つを詳しく解説します。
世界中の人にメッセージを送信できる
例えばEメールの場合は、メールアドレスがわからなければやり取りできません。また、通話の場合、発信のタイミングによっては何度もかけ直しが必要になるかもしれません。
その一方で、国際SMSは相手の電話番号と国さえわかればメッセージを送れます。さらに、通話のように何度も送らなければならない手間は不要です。
スマホユーザー以外にも送信できる
国際SMSが送信できるのは、iPhoneやAndroidなどのスマホだけではありません。ガラケーやらくらくフォンとのやり取りも可能です。
例えば、LINEやカカオトークは、アプリなのでスマホユーザーしか利用できません。しかし、携帯電話番号でやり取りできる国際SMSはアプリが不要なため、ほとんどの携帯電話ユーザーにメッセージを送信できます。
また、メールアドレスと異なり、携帯電話番号はキャリアを乗り換えても変わることが少ないため、メッセージの到達率が高い点もメリットです。
安い費用で送信できる
国際SMSの送信料は文字数やキャリアごとに異なりますが、国際電話に比べてコストがかかりにくいです。
国際SMSと通話のコストを比較するために、主要キャリアの料金を表にまとめました。
キャリア名 | 国際SMSの送信料 (全角1~70文字) |
国際電話の通話料(3分) ※アメリカとの通話の場合 |
ドコモ | 1通あたり50円 | 204円 |
ソフトバンク | 1通あたり100円 | 234円 |
au | 1通あたり100円 | 120円 |
楽天モバイル | 1通あたり100円 | 204円 |
国際SMSの方が20円~150円程度安いことがわかります。国際電話よりも低コストな連絡手段といえるでしょう。
国際SMSを送信する際の注意点

国際SMSは、海外のさまざまな国や地域に手軽にメッセージを送信できるツールです。 しかし、国際SMSを活用する際にはいくつか注意しなければならない点があります。ここでは、国際SMSを送信する際の注意点を2つ解説します。
送信できる国はキャリアによって異なる
多くのキャリアや格安SIMが国際SMSサービスを提供しています。しかし、対応している国や地域はキャリアごとに異なります。 そのため、国際SMSを利用する前に送信したい国や地域に対応しているかを確認しておくようにしましょう。
国際SMSに対応している国や地域は、各キャリアの公式サイトで確認可能です。例えばドコモの場合、国際SMSに対応している国や地域は次の通りです。
北米 |
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アジア |
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オセアニア |
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ヨーロッパ |
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中南米 |
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中東 |
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アフリカ |
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衛星 |
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送信できる文字数は決まっている
国際SMSは、1通あたりに送信できる文字数が決まっています。送信できる文字数はキャリアごとに異なり、対応文字数を超えるとエラーになって送信できない可能性があるので注意しましょう。
各キャリアで1通あたりに送信できる文字数は次の通りです。
キャリア名 | 対応文字数 |
ドコモ | 全角1~670文字 |
ソフトバンク | 全角1~670文字 |
au | 全角1~70文字 |
楽天モバイル | 全角1~70文字 |
「国際SMSを送信する方法」の「国際SMSの送信料」で解説したように、送信料は文字数に応じて異なります。
国際SMSを上手に活用しよう

国際SMSは、携帯電話番号さえわかればさまざまな国や地域の相手とやり取りできる便利なツールです。 申し込みや月額料金は不要なので、思い立ったときに気軽にメッセージを送信できるので便利です。
ただし、1通あたりに送信できる文字数や送信料はキャリアごとに異なるため、公式サイトで確認しておくようにしましょう。 また、国際SMSは国際電話に比べてコストがかからないため、海外に行ったり、海外にいる人とやりとりをしたりする場合はぜひ活用してみてください。